風が吹けば era of globalization 2003 8 22
「風が吹けば桶屋が儲かる」という、ことわざがあります。
これは、風が吹くと、砂ぼこりが舞い上がり、
盲人が増え、
盲人は三味線をひくので、
それに張る猫の皮が必要となり、
そのため、猫が減り、
ネズミが増えて、
桶をかじるで、
桶屋が繁盛するという意味です。
物事は連鎖していて、関係のない事件でも、やがて影響がでてくるという意味です。
仏教的には、「縁起の理法」と言うのでしょうか。
昔は、笑い話で済みましたが、
グローバル化が進んだ現代においては、笑い話では済まなくなっています。
しかし、昔でも、笑い話では済まされない事件が起きています。
1960年に起きたチリ大地震で発生した津波が、約24時間かかって、
太平洋を横断し、日本に最大5メートルの大津波となって襲いかかったのです。
今では、チリ津波として、知られています。
津波のグローバル化は、昔もあったのです。
今では、津波だけでなく、地球の反対側で起きた事件でも、あっという間に世界中に伝わり、
少し、時間をおいて、その影響がでてくるのです。
昔は、地球の反対側で起きた事件が伝わってくるのは、何日もかかり、
あるいは、通信手段が未発達で、
地球の反対側で起きた事件が、その国以外には伝わらず、その国で完結していた時代でした。
それゆえ、株式投資には、一見、無関係な情報が、
このホームページには掲載されているのです。
遠くで、小さなモニュメントが倒れても、やがて、大きな波として、やってくるのです。
今、現在、モニュメントが倒れて、すぐ、その影響が伝わってくる場合と、
「風が吹けば桶屋が儲かる」というように、
しばらく、時間がかかって、別のものに変質して、伝わってくることもあります。
それゆえ、地球の反対側で起きた事件は関係ないと考えるのは間違いです。
やがて、形を変えて伝わってくるのです。
だから、いろいろな事件を、「風が吹けば桶屋が儲かる」という方式で考えれば、
将来、世界がどうなるか、見えるのです。
これを、昔の人は、予言と呼んだらしいですが、
現代では、将来予測、将来分析とも言えます。
さて、最近、私の家の近くでも、外国人を見かけるようになりました。
ここは、東京でもなく、何も、観光するところはありません。
ただ、都市部でも、緑が豊かで、空気がきれいです。
近くには、大きな風車があり、これが好きで、散歩に行きます。
これを、外国人は見に来たのでしょうか。
確かに、このようなものは、日本には、あまりないですね。
重い足取りも、風が吹けば。
地図で言えば、東京という大都市に、荒川という大きな川が、流れ込んでいます。
地図では、その川の上に位置するところに、住んでいます。